ID:35039

2012第2期常設展

Soaring :

鳥と蝶 Birds & Butterflies

-飛翔

会場

高松市美術館 展示室2

TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART

会期

2012年6月23日(土)~9月2日(日)

展覧会概要

2012第2期常設展 鳥と蝶 トリトチョウ -飛翔

Soaring : Birds & Butterflies

私たちは、飛翔するものに憧れを抱きます。イタリア・ルネサンス期を代表する万能人レオナルド・ダ・ヴィンチの探求心は科学技術にも及びました。飛行に興味を持った彼は、数種類の鳥の飛翔について詳細な観察と研究を行い、それを元にいくつかの飛行用装置を試作しています。また、古来より古今東西における伝説の生き物に、天と地を結ぶ「翼」は共通するもので、例えば鳳凰、ドラゴン、永遠の時を生きるフェニックス(不死鳥または火の鳥)、蝶羽の生えた妖精など様々に思い出されます。
今回の展示では、漆芸作品の中に見られる「飛翔」の姿、特に鳥と蝶があしらわれたものをご紹介します。讃岐漆芸の祖といわれる玉楮象谷(たまかじぞうこく)の弟である藤川黒斎の《存清宴盆》では、伝統的な図柄の花鳥たちが人々の暮らしのハレの華やぎを盛り上げたことでしょう。その後、明治末頃には、讃岐漆器と讃岐彫の店「百花園(ひゃっかえん)」とその周辺で、石井磬堂(いしいけいどう)、鎌田稼堂(かまだかどう)らが研鑽しあい、優れた彫漆作品を生み出しました。稼堂の作品では、水鳥の伸びやかな様子がうかがえます。そして、磬堂の一番弟子となった音丸耕堂(おとまるこうどう)は彫漆の重厚さと相まって、蘇鉄に見え隠れするアゲハ蝶を大胆なデザインのなかに配しています。
また、音丸に続き、1956(昭和31)年に重要無形文化財「蒟醤」保持者に認定された磯井如真(いそいじょしん)は、アール・デコの影響の中にあってモダンな鳥《ホロホロ鳥》を生み出しました。岡田章人(おかだあきと)や横山操(よこやまみさお)作品にもその当時の工芸界の雰囲気が見られます。そしてやや時代が下り、明石朴景や大西忠夫の様式化された蝶や鳥、真子実也の錆漆を使った鳥の飛翔、そして最近の磯井正美や太田儔の作品など、讃岐漆芸における「飛翔」の造形世界を16作家、31点の作品によりお楽しみいただきます。

主催者
高松市美術館
休催日
月曜日(ただし、7月16日(月・祝)は開館、翌7月17日(火)は休館)
開催時間
9:30 ~ 17:00
ただし特別展開催期間中(5月26日~7月1日、7月28日~9月9日)の火~土曜・祝日は19:00まで
入室はいずれも閉館30分前まで
観覧料
一般 200円 (160円)
大学生150円 (120円)
65歳以上(長寿手帳等が必要)・高校生以下無料
*( )内は団体20人以上の料金
*身体障害者手帳・療育手帳または精神障害者保健福祉手帳所持者は入場無料
展覧会ホームページ
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/ex_permanent/p242.html

イベント情報

ギャラリートーク
担当学芸員によるギャラリートーク
日時 2012年7月7日(土) 14:00~
料金 無料(ただし展覧会観覧料は必要です)
場所 常設展覧会場

ワークショップ
アートで遊ぼう!(子ども鑑賞プログラム)
日時 2012年7月14日(土) 9:30~11:00
料金 無料
場所 常設展覧会場

会場情報

高松市美術館 タカマツシビジュツカン

TAKAMATSU CITY MUSEUM OF ART

会場住所
〒760-0027
高松市紺屋町10-4
ホームページ
https://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/
更新日:2012年7月12日
登録日:2012年7月7日