旧朝香宮邸のアール・デコ

旧朝香宮邸のアール・デコ キュウアサカキュウテイノアール・デコ 東京都庭園美術館建物公開

東京都庭園美術館は、1933(昭和8)年に旧朝香宮家の邸宅として建設された、完全な形で現存する国内唯一のアール・デコ様式の建築物を受け継ぎ、美術館の運営を行っています。そのため、世界的にもたいへん貴重と言われる当館そのものをひとつの「作品」と捉える観点から、建築とそのデザインの魅力に焦点をあてた展覧会「旧朝香宮邸のアール・デコ」を、毎年その内容を変えながら開催しています。
旧朝香宮邸は、1925(大正14)年にパリで開催されたアール・デコ博覧会(「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」)をご覧になった朝香宮鳩彦殿下、允子妃殿下ご夫妻と三人のお子様方の私邸として建てられたもので、基本設計を権藤要吉をはじめとする宮内省内匠寮工務課が、計7室の装飾を、アール・デコ博覧会で活躍したフランス人デザイナーのアンリ・ラパンやルネ・ラリックら、当時一流のデザイナーたちが手掛けています。
第2次世界大戦後は、吉田茂外相・首相の公邸や迎賓館として用いられ、民間の業者による管理を経て、竣工からちょうど50年目の1983(昭和58)年、東京都庭園美術館として一般に公開され、それまで「幻の建築」と言われていたその全体像が明らかになりました。2000(平成12)年には、竣工時の工法「リシン仕上げ」により外壁全体の改修工事を行い、昭和8年当時の色と質感を忠実に復元しています。
本展は、「大客室」や「大食堂」、「殿下の書斎」といった1階から2階までの各部屋をご覧いただくとともに、宮内庁ご所蔵によるオリジナルの建築図面と仕様書を収めた『朝香宮邸新築工事録』や旧朝香宮家ゆかりの品々、またご家族と交流のあった画家・石川寅治の絵画作品、竣工直後に撮影された外観や各部屋の写真など、初公開資料を多数含む展示構成により、この稀にみる日仏協同による建築物・旧朝香宮邸の往時を偲ぼうとするものです。

主催者

(財)東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館

休催日

1/9, 1/23, 2/13, 2/27, 3/13

観覧料

一般・大学生400(320)円 小・中・高校生 200(160)円
※( )は10名以上の団体料金。
※幼児、65歳以上、教育活動で教師の引率する都内の小・中・高校生は無料。

展覧会ホームページ

http://www.teien-art-museum.ne.jp/

展覧会問合わせ先

テレホンサービス 03-3443-8500

東京都庭園美術館 トウキョウトテイエンビジュツカン

TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM

会場住所

〒108-0071
港区白金台5-21-9

ホームページ

https://www.teien-art-museum.ne.jp

問い合わせ先

03-5777-8600 (ハローダイヤル)