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室町三井家の名品 ~卯花墻と箱根松の茶屋~
会場
三井記念美術館
Mitsui Memorial Museum
会期
2010年12月3日(金) ~ 2011年1月29日(土)
展覧会概要
室町三井家の名品 ~卯花墻と箱根松の茶屋~ ムロマチミツイケノメイヒン
平成4年から数回にわたって寄贈された室町三井家の美術品を紹介いたします。なかでも茶道具は名品が多く、優美な茶風が窺われます。
また、同家 箱根の「松の茶屋」にしつらえられていた調度品類や食器も多岐にわたり、一風あるものといえます。 「升色紙」「継色紙」「寸松庵色紙」や志野茶碗「卯花墻」(国宝)、黒楽茶碗「俊寛」(重文)など、茶道具の優品を中心に懐石道具なども展示いたします。
室町三井家は三井十一家のうちの一家で、創業者三井高利(たかとし)の四男高伴(たかとも)(1659~1729)を初代とし、住いが京都の室町にあったことから「室町家」と呼ばれていますが、明治二十年代、十代高保(たかやす)(1850~1922)が本拠を東京に移します。高保は文化的な造詣が深く、ことに茶の湯に長じ、当時を代表する数寄者でもありました。三色紙や志野茶碗「卯花墻」、「升屋井戸」など、室町家旧蔵の茶の湯の名品の多くは高保の時代に収集されています。
高保は小堀遠州風の優美な茶の湯を好み、その茶風は孫に当たる十二代高大(たかひろ)氏に受け継がれます。高大氏は箱根湯本にあった仰木魯堂作の数寄屋を譲り受け、昭和十九年頃から夫人姿子(しなこ)氏とともに住居としますが、戦後増築を重ねて昭和二十六年には「松の茶屋」と称する文化人の集う宿を開きます。高保から伝わる美術品や調度品が各部屋を飾り、料理には高保旧蔵の懐石道具や姿子氏好みの器が使われていました。
また高大氏は数寄者の一人として大いに期待されていましたが、昭和四十四年、六十一歳で他界してしまいます。その後、家を守り続けた姿子氏は伝来品の散逸をおそれ、すべてを三井文庫に寄贈することとされ、平成四年から数次にわたって寄贈が続きました。
昨年六月十四日、九十七歳で姿子氏は他界され、遺言によって「松の茶屋」も三井文庫に託されました。この度は、室町家に伝えられ「松の茶屋」で生かされた各種の美術品を展観いたします。
- 休催日
- 月曜日、12月27日~1月3日、1月11日
- 観覧料
- 一般1000(800)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.mitsui-museum.jp
- 展覧会問合わせ先
- 03-5777-8600 ハローダイヤル
会場情報
三井記念美術館 ミツイキネンビジュツカン
Mitsui Memorial Museum
- 会場住所
-
〒103-0022
中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 - ホームページ
- http://www.mitsui-museum.jp/index.html
登録日:2008年1月9日