ID:27309
ボイスがいた8日間
会場
水戸芸術館現代美術センター
ART TOWER MITO CONTEMPORARY ART CENTER
会期
2009年10月31日(土) ~ 2010年1月24日(日)
展覧会概要
ボイスがいた8日間 ボイスガイタ8ニチカン
本展は、20世紀ドイツ美術の第一人者、ヨーゼフ・ボイス(1921~1986)の作品や活動を、日本との関係を通して読み解く展覧会です。
1921年にドイツのクレーフェルトで生まれたボイスは、第二次世界大戦にナチスの通信兵として従軍しますが、クリミア半島を飛行中に撃墜され、現地の遊牧民であるタタール人に命を救われます。戦後ボイスはデュッセルドルフの芸術アカデミーで彫刻を学び、芸術家として活動を開始しました。
1960年代前半には、ジョージ・マチューナスが設立した、フルクサスの活動にナム・ジュン・パイクらと共に参加し、アクション(パフォーマンス)の発表を開始します。全世界的にガクセ運動が活動化した1960年代後半、ボイスも「ドイツ学生党」を結成し、自分が教授として所属する芸術アカデミーの学生定員制度に反対し、教育の機会均等の権利を求めて大学当局と対立するようになります。
1970年第二は「国民投票による直接民主主義のための機構」や「創造と学際的研究のための自由国際大学」を設立したり、エコロジー運動とつながりがある「緑の党」に立候補するなど、従来の芸術家の範疇を超えた活動を続々と開始しました。
こうした活動は、芸術とは絵画や彫刻といった「モノ」を作ることだけではなく、たとえ日常的な行為でも創造性をもって主体的に行えば芸術となる、という「拡大あれた芸術概念」や、社会とは人々が創造性をもって造形してゆくものだ、という「社会彫刻」といったボイスの思想を背景としています。
ボイスは、1984年に来日し、8日間という短い時間の中で、展覧会、パフォーマンス、学生との対話集会、レクチャーなど、さまざまなボイスの芸術活動を展開し、日本のアート界に賛否両論を巻き起こしました。本展では、このたび25年ぶりに発見された来日当時に制作されたドキュメンタリーの未公開映像のほか、250点以上のマルティプル作品、ボイスの足跡を示す展覧会やパフォーマンスのポスター、来日時に交流があった日本人評論家やアーティストのヴィデオインタビューなど、貴重な作品や資料が公開されます。
また、国際シンポジウムやパフォーマンス、トークなどの関連企画で、ボイスのメッセージを多角的に検証します。
- 主催者
- 財団法人水戸市芸術振興財団、読売新聞東京本社
- 休催日
- 月曜日(11/23、2010/1/12は開館、翌11/24、2010/1/12は休館)年末年始12/27~2010/1/4
- 観覧料
- 一般800円、前売・団体(20名以上)600円
*中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料 - 展覧会ホームページ
- http://www.arttowermito.or.jp/atm-j.html
- 展覧会問合わせ先
- Tel. 029-227-8111 / Fax. 029-227-8110
会場情報
水戸芸術館現代美術センター ミトゲイジュツカンゲンダイビジュツセンター
ART TOWER MITO CONTEMPORARY ART CENTER
- 会場住所
-
〒310-0063
水戸市五軒町1-6-8 - ホームページ
- https://www.arttowermito.or.jp/
登録日:1999年3月31日