ID:25236

氾濫するイメージ 反芸術以後の印刷メディアと美術1960's-70's

会場

うらわ美術館

URAWA ART MUSEUM

会期

2008年11月15日(土) ~ 2009年1月25日(日)

展覧会概要

氾濫するイメージ 反芸術以後の印刷メディアと美術1960's-70's ハンランスルイメージ ハンゲイジュツイゴノインサツメディアトビジュツ1960's-70's

1960年だいの前衛美術は、現代音楽や舞踏、デザインなど、他のジャンルを横断するように越境し、いわゆる「反芸術」と名付けられました。続く70年代は、素材そのものをそのまま提示する「もの派」や、言語や記号を用いた観念的表現である「コンセプチュアル・アート」などを中心に方あれることが多いと言えます。それらの表現は総じて禁欲的で、視覚的なイメージの豊かさからは程遠いものでした。絵画にとって冬の時代であり、「絵画」は即物的な「平面作品」へと素っ気なくその名名称変えたのです。絵画はアート・シーンの前線から交代を余儀なくされ、絵画的イメージが持つ構想力や想像力が喪失したかのような時代でもありました。
しかし時代と切り結び、それを映し出すヴィジュアルなイメージは、衰退したわけでも無くなったわけでもありませんでした。例えば横尾忠則の貼るたびに盗まれたという一連の演劇ポスターや、週刊プレイボーイで連載された『うろつき夜太』(柴田錬三郎著)をはじめとした数々のイラストレーションや本の装丁など。あるいわ社会的な事件にもなった赤瀬川原平の「模型千円札」やそれに続いて『朝日ジャーナル』の回収という事態を引き起こした「櫻画報」等々。それらはアングラ演劇や舞踏、さらに安保闘争や学園紛争などの時代状況を濃密に内包しながら、多様なイメージが様々なメディアを通して、あたかも氾濫するかのように盛んに展開されたのです。
本展では、1960年代から70年代にかけてのそのようなヴィジュアル・イメージを上述の二人を含め、栗津潔、中村宏、木村恒久、タイガー立石、つげ義春、宇野亜喜良の作品を通して紹介します。ポスター、書籍(装幀)、雑誌(挿絵)、原画および関連する絵画や版画、オブジェなど、多種多様な多くの作品や資料で構成します。

主催者
うらわ美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会
休催日
月曜日(11/24、09/1/12の月曜は開館)11/25、12/27~09/1/4、1/13
観覧料
一般500(400)円 大高生300(240)円 中小生150(120)円
( )内は20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.uam.urawa.saitama.jp/
展覧会問合わせ先
048-827-3215(代)

会場情報

うらわ美術館 ウラワビジュツカン

URAWA ART MUSEUM

会場住所
〒336-0062
さいたま市浦和区仲町2-5-1 浦和センチュリーシティ3階
ホームページ
https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/
更新日:2010年10月25日
登録日:2002年3月14日