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シュルレアリスムと美術

イメージとリアリティーをめぐって

会場

豊田市美術館

Toyota Municipal Museum of Art

会期

2007年7月3日(火) ~ 2007年9月17日(月)

展覧会概要

シュルレアリスムと美術 シュルレアリスムトビジュツ イメージとリアリティーをめぐって

「シュルレアリスム(超現実主義)」は1920年前後にフランス文学から始まり、やがて美術や思想、社会の様々な領域へと国を超えて拡がっていった20世紀の代表的な芸術・文化運動です。
それは私たちのものの見方や感じ方に強い影響をおよぼし続けています。

日本でも人気の高いマグリット、ダリ、ミロらの作品は、シュルレアリスムの名でひとくくりにされていますが、実際のところその魅力はどこからくるのでしょうか。美術にとってのシュルレアリスムとは何だったのでしょうか。この展覧会は、シュルレアリスムと出合うことで美術に何が起こったのか、そしてそれが現代の私たちにどうつながっているかを考えようとするものです。

シュルレアリスムが美術にもたらした最大のインパクトは、「イメージ」の力の再発見だと言うことができるでしょう。ただ目の前にあるものを写すのではなく、心のスクリーンに映し出されるイメージを忠実に写し取る、新次元の「リアリズム」。想像力(イマジネーション)を無制限に解放し、理性的・美的・道徳的先入観(ありえない、美しくない、よろしくない)を捨て去ることで、“真正の現実”が現れると期待されたのです。

展覧会は、第I章「シュルレアリスム美術の胎動」、第II章「シュルレアリスムが開くイメージ」、第III章「シュルレアリスム出現以後の様々なイメージ」で構成されます。シュルレアリスム運動に参加した美術家だけでなく、デ・キリコやダダの作品、広告美術、さらにアンフォルメルやアルテ・ポーヴェラ等の戦後の西洋美術、草間彌生、奈良美智ら現代の日本美術まで、作品総数約120点をひとつの時間軸に並べます。

中心を占める第II章では、80余点の作品を「イメージは与えられる」、「反物語-お話しにまとまらないイメージ」、「風景」、「女と愛」、「物と命」、「神話と魔術」、「時空の彼方に」の7節に分けて展示。シュルレアリスムの美術に特有なイメージの成り立ち方とテーマによる分類です。これらのテーマは今日の広告や映像文化の中にもしっかりと受け継がれているのです。

主催者
豊田市美術館、「シュルレアリスムと美術―イメージとリアリティーをめぐって」展実行委員会
休催日
月曜日(7月16日、9月17日は開館)
観覧料
一般1,000円[800円]、高校・大学生800円[600円]、障がい者・市内高校生(要証明)・中学生以下無料
[ ]内は前売券、及び20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.museum.toyota.aichi.jp/
展覧会問合わせ先
豊田市美術館 Tel.0565-34-6610

会場情報

豊田市美術館 トヨタシビジュツカン

Toyota Municipal Museum of Art

会場住所
〒471-0034
豊田市小坂本町8-5-1
ホームページ
https://www.museum.toyota.aichi.jp/
更新日:2010年6月7日
登録日:1999年3月31日