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《風の呼吸(アニメーションによる往復書簡)》
田名網と相原はこの作品から共同制作を開始し、テーマを設けずにドローイングの交換を始めた。本作では回転する人間や車輪を中心にさまざまなイメージが立ち現れては流れていく様相を通して、ドローイングを介したイメージによるコミュニケーションの軌跡を見ることができる。田名網は届いたドローイングから、次第に相手の生理的なリズムや息遣いまでを感じ取ることができようになったという。互いのドローイングに加筆修正を加えるこの制作方法は、ふたりの間で「アニメーションバトル」と呼ばれるようになった。