DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン

展覧会概要

1万年前の縄文時代の暮らし方から、21世紀のプロダクトまで。DESIGN MUSEUM JAPANプロジェクトとして、日本人が作って来た様々なモノやコトを、世界の一線で活躍する13人のクリエイターが全国13の地域でリサーチ。日本各地の〈デザインの宝物〉を一堂に展示します。〈デザイン〉というフィルターを通すと見えてくる輝きをDESIGN MUSEUM BOXという箱に詰め込み、リサーチ映像と合わせて紹介します。

会 期 2022年11月30日(水)~12月19日(月)
毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00
※毎週金曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会 場 国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催 NHK、国立新美術館
協 力 一般社団法人Design-DESIGN MUSEUM
観覧料 無料
お問合せ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
取材に関するお問合せ 「DESIGN MUSEUM JAPAN 展」広報事務局(ユース・プラニング センター内)
〒150-8551 東京都渋谷区桜丘町9-8 KN渋谷3ビル4F
担当:池袋、鈴木、平野
TEL:03-6821-8475 FAX:03-6821-8869
E-mail:dmj2022@ypcpr.com
(平日 10:00-17:00 ※土日祝日の対応はしておりません)

13人のクリエーター紹介と、各地で探した〈デザインの宝もの〉

「山形緞通」 〈雪国のくらし〉を支えるデザイン (山形/山形県)
皆川 明 (デザイナー)

1995年に「minä perhonen」の前身「minä」を設立。手描きを主とする手作業の図案によるテキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど、日常に寄り添うデザイン活動を行っている。青森県立美術館、金沢21世紀美術館などのユニフォームも担当。デンマークのKvadrat、スウェーデンのKLIPPANなどのテキスタイルブランド、イタリアの陶磁器ブランドGINORI1735へのデザイン提供、新聞・雑誌の挿画なども手掛ける。展覧会「ミナペルホネン/皆川明 つづく」が2019年より国内外各地を巡回中。

クリエーター写真
photo by Shoji Onuma

「佐渡・宿根木集落」 〈海の民の合理性〉あふれる町並み (佐渡/新潟県)
西沢 立衛 (建築家)

建築家。西沢立衛建築設計事務所代表、横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA教授。
1995年に妹島和世と建築ユニットSANAA設立。環境と一体となる軽やかな建築で世界的に知られ、建築界のノーベル賞であるプリツカー賞受賞。展覧会や家具のデザイン、空間構成など幅広く活動している。代表作に、「済寧市美術館」「十和田市現代美術館」「豊島美術館」、SANAAとしての仕事に「金沢21世紀美術館」「ルーヴル・ランス」などがある。

クリエーター写真
西沢立衛建築設計事務所

「甲斐絹」 千年続く織物 郡内織物のルーツ (富士吉田/山梨県)
柴田 文江 (プロダクトデザイナー)

プロダクトデザイナー。Design Studio S代表、多摩美術大学教授。大手家電メーカーを経て、独立。エレクトロニクス商品から日用雑貨、医療機器、ホテルのトータルディレクションなど、国内外のメーカーとのプロジェクトを進行中。代表作に、無印良品「体にフィットするソファ」/オムロン「けんおんくん」/カプセルホテル「9h (ナインアワーズ)」/庖丁「庖丁工房タダフサ」などがある。2018-2019年度グッドデザイン賞審査委員長を務める。

クリエーター写真

「小さな風景」 無名の工夫の集積にデザインを見る (富士宮・伊豆/静岡県)
乾 久美子 (建築家)

乾久美子建築設計事務所代表、横浜国立大学都市イノベーション学府・研究院 建築都市デザインコース(Y-GSA)教授。
青木淳建築計画事務所勤務を経て独立。社会における「コモンズ(共有財)」をはぐくむ空間やきっかけづくりを大切にして、「小さな風景からの学び」というリサーチの経験を生かしながら、コモンズの多様な可能性を探っている。代表作に「日比谷花壇日比谷公園店」、「共愛学園前橋国際大学4号館Kyoai Commons」、「七ヶ浜中学校」、「釜石市立唐丹小学校・釜石市立唐丹中学校・釜石市児童館」、「延岡駅周辺整備プロジェクト 延岡市駅前複合施設 エンクロス」「宮島口旅客ターミナル」などがある。

クリエーター写真

「最先端スポーツウエア」 発想源は富山の「あんどん祭」 (小矢部/富山県)
須藤 玲子 (テキスタイルデザイナー)

茨城県石岡市生まれ。株式会社 布代表。東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画、山形県鶴岡織物工業協同組合、株式会社アズ他のテキスタイルデザインアドバイスを手がける。2016年より株式会社良品計画アドバイザリーボード。毎日デザイン賞、ロスコー賞、JID部門賞、円空大賞等受賞。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術を駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品はニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ロサンゼルス州立美術館、ビクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館他に永久保存されている。

クリエーター写真
Photo by Masayuki Hayashi

「南方熊楠コレクション」 万物をフラットにみる収集のデザイン(田辺/和歌山県)
三澤 遥 (デザイナー)

デザイナー。1982年生まれ。日本デザインセンター三澤デザイン研究室室長。武蔵野美術大学准教授。同大学工芸工業デザイン学科卒業後、デザインオフィスnendoを経て、2009年より日本デザインセンター原デザイン研究所に所属。2014年より三澤デザイン研究室として活動開始。ものごとの奥に潜む原理を観察し、そこから引き出した未知の可能性を視覚化する試みを、実験的なアプローチによって続けている。主な仕事に、水中環境を新たな風景に再構築した「waterscape」、かつてない紙の可能性を探求した「動紙」、国立科学博物館の巡回展キット「WHO ARE WE」、隠岐ユネスコジオパーク泊まれる拠点「Entô」のアートディレクション、上野動物園の知られざる魅力をビジュアル化した「UENO PLANET」、ロゴの自在な展開性を追究したKITTEやTOKYO BIG SIGHTのVIがある。著書に『waterscape』(出版:X-Knowledge)。

クリエーター写真

「プロペラ」 合理性が生む揺るぎないかたち (倉敷/岡山県)
原 研哉 (グラフィックデザイナー)

日本デザインセンター代表、武蔵野美術大学教授。グラフィックデザインの枠にとらわれず、展覧会のキュレーション、書籍の執筆などを通じてデザインが持つ潜在力、一人ひとりに秘められた才能を「可視化」する活動を行う。世界各地を巡回し、広く影響を与えた「RE-DESIGN:日常の21世紀」展をはじめ、「HAPTIC」「SENSEWARE」「Ex-formation」など既存の価値観を更新するキーワードを展開。無印良品のアートディレクション、松屋銀座、森ビル、蔦屋書店、GINZA SIX、MIKIMOTO、ヤマト運輸のVIデザインなど、活動領域は極めて広い。「JAPAN HOUSE」では総合プロデューサーを務め、日本の可能性を喚起する仕事に注力している。

クリエーター写真
©関口尚志

「博多祇園山笠」 更新されながら受け継がれる情熱の結晶 (福岡/福岡県)
廣川 玉枝 (服飾デザイナー)

服飾デザイナー。イッセイ ミヤケを経て、2006年、ファッション、グラフィック、サウンド、ビジュアルデザインを手がけるSOMA DESIGNを設立。同時にデザインプロジェクト「SOMARTA」を立ち上げる。「身体における衣服の可能性」をコンセプトとし、無縫製ニットの技術を用いて第二の皮膚を体現した「Skin Series」は、レディ・ガガが着用し、2017年にニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されるなど世界的に話題を呼んだ。2014年個展「廣川玉枝展 身体の系譜」(渋谷西武/東京)開催。2021-22年「祭」をテーマに「廣川玉枝 in BEPPU」開催。

クリエーター写真
Photo: SINYA KEITA(ROLLUPstudio.)
© SOMA DESIGN

「ノロの装束“ハブラギン”」 着る人を守る意思が生んだデザイン (奄美/鹿児島県)
森永 邦彦 (ファッションデザイナー)

ファッションデザイナー。1980年東京生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大学在学中にバンタンデザイン研究所に通い服づくりをはじめる。2003年ANREALAGEとして活動を開始。ANREALAGEとは、A REAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代、を意味する。東京コレクションで発表を続けた後、2014年よりパリコレクションへ進出。現在はパリでコレクションを発表する。2020年 伊・FENDIとの協業をミラノコレクションにて発表。2021年ドバイ万博日本館の公式ユニフォームを担当。フランス「LVMH PRIZE」のファイナリスト選出(2019)。第37回毎日ファッション大賞受賞(2019)など受賞多数。

クリエーター写真

「ぶちゴマ、そこから広がるさまざまなコマ」 おもちゃは人間が最初に触れるデザイン (姫路/兵庫県)
辻󠄀川 幸一郎 (映像作家)

映像作家。1972年福岡生まれ。日常の中でふと浮かび上がる妄想や幻覚を、子供の手遊び感覚で映像化する。CorneliusをはじめとしたMVや、CM、ショートフィルム、インスタレーションなど様々な分野にわたって国内外で活動中。記憶と感触を刺激する映像世界は高く評価されている。SPACE SHOWER Music Video Awards 05 ベスト・ディレクター賞(2005)、文化庁メディア芸術祭優秀賞(2006)、ACC CM FESTIVAL 特別賞・ベスト演出(2009)など受賞多数。

クリエーター写真

「トランスアコースティックピアノ」 伝統の匠と最新のテクノロジーの出会いをデザイン (浜松/静岡県)
水口 哲也 (エクスペリエンスアーキテクト)

エクスペリエンスアーキテクト。1965年北海道生まれ。Enhance代表、シナスタジアラボ主宰。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)特任教授。シナスタジア(共感覚)体験の拡張をめざして創作を続けている。代表作に、映像と音と触覚を融合させたビデオゲーム作品「Rez」(2001)、「Lumines」(2004)、「Child of Eden」(2010)、RezのVR拡張版「Tetris Effect」(2018)、音楽を光と振動で全身に拡張する「シナスタジア・スーツ」(2016)、共感覚体験装置「シナスタジア X1-2.44」(2019)など。文化庁メディア芸術祭特別賞(2002)、Ars Electronicaインタラクティブ部門Honorary Mention(2002)、米国The Game Award最優秀VR賞(2017)など受賞多数。Media Ambition Tokyo(MAT)理事。

クリエーター写真

「柳宗理のデザインプロセス」カトラリーを例に(金沢/石川県)
田川 欣哉 (デザインエンジニア)

デザインエンジニア。1976年東京生まれ。テクノロジーとデザインの幅広い分野に精通。主なプロジェクトに、トヨタ自動車「e-Palette Concept」のプレゼンテーション設計(2018)、日本政府の地域経済分析システム「V-RESAS」のディレクション(2020-)、メルカリのCXO補佐(2018-2020)など。経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言の作成にコアメンバーとして関わった。グッドデザイン金賞、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションなど受賞多数。東京大学工学部卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート名誉フェロー。著書に『イノベーション・スキルセット』など。

クリエーター写真

「縄文のムラ」 1万年前の住空間にもデザインがあった (一戸/岩手県)
田根 剛 (建築家)

建築家。1979年東京生まれ。ATTA - Atelier Tsuyoshi Tane Architectsを設立、フランス・パリを拠点に活動。場所の記憶から建築をつくる「Archaeology of the Future」をコンセプトを基に、現在ヨーロッパと日本を中心に多数のプロジェクトが進行中。主な作品に『エストニア国立博物館』、『弘前れんが倉庫美術館』、『ザ・アルサーニ・コレクション財団・美術館』、『帝国ホテル新本館(2036年完成予定)』など。フランス文化庁新進建築家賞、フランス国外建築賞グランプリ2021、第67回芸術選奨文部科学大臣新人賞、第67回毎日デザイン賞2021など多数受賞 。著書に『TSUYOSHI TANE Archaeology of the Future』(TOTO出版)など。

クリエーター写真
Photo:Yoshiaki Tsutsui