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佐藤可士和展

  • 開催終了
  • 企画展
4都府県に対する緊急事態宣言の発令および政府からの要請を受け、 新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、 本展の会期は4月24日(土)までとなりました。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

展覧会概要

国立新美術館は、2007年の開館以来、「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動方針に掲げ、デザインや建築の展覧会を定期的に開催してきました。この理念を体現する企画として、日本を代表するクリエイティブディレクター、佐藤可士和(1965年生)の展覧会を開催いたします。
1990年代、株式会社博報堂でアートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤は、2000年の独立以降、企業から、幼稚園や大学などの教育機関、病院、ミュージアム、エンターテインメント界、ファッション界、そして地域産業まで、多種多様なクライアントを対象として、計画やブランド戦略を手がけ、国内外から注目を集めてきました。デザインの根本原理―伝えるべき情報を整理してその本質を抽出し、誰もが一目で理解できる視覚言語・記号に置き換え、広く伝達する―を、その本来の領域をはるかに越えた幅広い分野に適用する佐藤独自の稀有な方法論は、デザインの概念を拡張・刷新するだけでなく、文化、経済活動、そして私たちの日常生活に至るまで、社会のすみずみに影響を及ぼしています。
過去最大規模の個展となる本展では、佐藤自身がキュレーションする会場構成のなかで、約30年にわたる活動の軌跡を多角的に紹介します。展示室を巡る来場者は、佐藤の数々の仕事を「作品」として鑑賞する刺激的な体験を通して、その唯一無二のクリエイティビティを体感することになるでしょう。

会期 2021年2月3日(水)~>5月10日(月)4月24日(土) ※会期変更
毎週火曜日休館
※ただし、2月23日(火・祝)、5月4日(火・祝)は開館、2月24日(水)は休館
本展は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、展覧会準備を当初の予定どおりに行うことが不可能となったことから、2020年9月16日(水)~2020年12月14日 (火)の会期を変更することといたしました。
開館時間 10:00~18:00
2021年4月2日(金)より、毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
主催 国立新美術館、SAMURAI、TBSグロウディア、BS-TBS、朝日新聞社、TBSラジオ、TBS
共催 ぴあ
特別協賛 ユニクロ、楽天、日清食品
協賛 セブン&アイ・ホールディングス/ヤンマーホールディングス/UR都市機構/エイブル&パートナーズ/ワイマラマジャパン/LDH JAPAN/くら寿司/クレアプランニング/コナカ/千里リハビリテーション病院/DDホールディングス/ビューティーエクスペリエンス/三井物産/丹青社/丹青ディスプレイ/日本GLP/NISSHA/カシオ計算機/グローブライド/ナスタ/Honda/エー・ピーホールディングス/山下PMC/三輪山本/OCHABI/青木酒造/伊丹産業/カネボウ化粧品/キリンビール/山形緞通/カルチュア・コンビニエンス・クラブ/明治学院大学
協力 今治タオル工業組合/KIHARA/クロススポーツマーケティング/慶應義塾大学/光和/国際空手道連盟極真会館/大洋印刷/武田薬品工業/ふじようちえん/エイベックス・エンタテインメント
後援 佐賀県/有田町

beyond2020プログラム

観覧料(税込)
当日 1,700円(一般)、1,200円(大学生)、800円(高校生)
  • 本展チケットの払い戻し方法はお買い求めいただいた各プレイガイドよりご案内申し上げます。
  • 中学生以下は入場無料。
  • 障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料。
  • 新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、本展では高校生無料観覧日を実施しないことといたしました。
  • 混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)を導入します。チケットの詳しい情報は、展覧会ホームページのチケット情報をご覧ください。
  • 無料入場対象者の方へ入場整理券を配布いたします。詳しくはこちらをご覧ください。
  • 新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、本展では団体券の販売をしないことといたしました。
  • 国立美術館キャンパスメンバーズ加盟の大学等の学生・教職員は本展覧会を学生1,000円、教職員1,500円でご覧いただけます。国立新美術館チケット売場でお求めください。
  • その他の割引などお得な情報はこちらをご覧ください。
  • 会場での観覧券購入に次のクレジットカードと電子マネー等がご利用いただけます。
    クレジットカード:UC、MasterCard、VISA、JCB、AMEX、Diners Club、DISCOVER
    電子マネー:Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、ICOCA(イコカ)等、iD その他:J-Debit、銀聯
お問合せ03-5777-8600(ハローダイヤル)

作家プロフィール

佐藤 可士和
(さとう かしわ)

クリエイティブディレクター
1965年東京生。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。株式会社博報堂を経て2000年独立。同年「SAMURAI」設立。ブランド戦略のトータルプロデューサーとして、コンセプトの構築からコミュニケーション計画の設計、ビジュアル開発まで、強力なクリエイティビティによる一気通貫した仕事は、多方面より高い評価を得ている。グローバル社会に新しい視点を提示する、日本を代表するクリエイター。主な仕事に国立新美術館、東京都交響楽団のシンボルマークデザイン、ユニクロ、セブン-イレブン、楽天グループ、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、ふじようちえん、カップヌードルミュージアムのトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西工場など大規模な建築プロジェクトにも従事。
文化庁・文化交流使(2016年度)として、日本の優れた商品、文化、技術、コンテンツなどを海外に広く発信することにも注力している。著書に『佐藤可士和の超整理術』(日経ビジネス人文庫)、『聞き上手話し上手 38の可士和談議』(集英社)、『佐藤可士和の打ち合わせ』(ダイヤモンド社)ほか多数。毎日デザイン賞、東京ADC賞グランプリ、東京TDC賞金賞、朝日広告賞グランプリ、亀倉雄策賞、日本パッケージ大賞金賞ほか多数受賞。
公式サイト: kashiwasato.com


【クリエイティブディレクターとは】
クリエイティブディレクターの概念は、アメリカの広告業界で1950年代に誕生し、1960年代に一般に知られるようになりました。当時のアメリカでのクリエイティブディレクターは、広告制作を行うクリエイティブチームのリーダーとして、視覚表現を担当するアートディレクター、文章表現を担当するコピーライターなどの専門スタッフを一手に束ね、広告表現の方向性を定めて、制作進行を指揮管理する立場の人でした。日本では1960年代に広告業界にクリエイティブディレクターの語が導入されましたが、当初は広告代理店の制作部で、アートディレクター、コピーライター、CMプランナー(テレビ・ラジオのCM企画を行う日本独自の職種)の上に立つ「役職」のニュアンスでした。しかし次第に、広告の企画立案から最終の表現まで全体を監督する「職業」として認識されるようになります。日本の広告業界では、新聞・雑誌やテレビが主要な広告メディアであった70-80年代は、コピーライターかCMプランナーがクリエイティブディレクターを務めるのが一般的でしたが、メディアの多様化が始まった90年代には、アートディレクターがクリエイティブディレクターの役割を担うケースが増えていきました。一方、欧米では1990年代にファッション業界で、服飾デザイナーがクリエイティブディレクターとなり、ブランドコンセプトの構築から、服のデザイン、店舗設計、広告までトータルに監修するケースが現われました。1994年にGUCCIのクリエイティブディレクターに就任したトム・フォードは、その最も早い例に数えられます。日本では2000年代から、広告の枠を越えて、企業や商品のブランディングに携わるクリエイティブディレクターが徐々に現れてきましたが、その筆頭に挙げられるのが佐藤可士和です。佐藤は前例のない分野に次々と進出し、クリエイティブディレクターの活動領域をたゆまず拡げてきました。

展覧会の構成

THE SPACE WITHIN

子どもの頃からマンガの表紙やロゴ、標識などのマークが好きで、それらの中に一つの宇宙(スペース/SPACE)を見ていたという佐藤。本展のイントロダクションでは、佐藤の原点とも言える幼少期のコラージュ作品「宇宙」や、1989年の博報堂入社当時、Macintosh IIciを用いて初めてコンピュータでデザインした作品「6 ICONS」などを展示します。シンプルで明快、一度見たら忘れられないと評される佐藤のデザインのベースをなす思考法「超整理術」をはじめ、クリエイティブフィロソフィーにも触れながら、その人物像に迫ります。

ADVERTISING AND BEYOND

1989年に広告代理店の博報堂に入社した佐藤は、1990年代にアートディレクターとして斬新な広告表現を次々に打ち出したのち、2000年に独立してクリエイティブスタジオ「SAMURAI」を設立し、活動の場を広げていきました。この時期の佐藤の功績として特に注目されるのは、デザインの力を通したメディアの拡張です。従来の広告展開の主軸は、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4大メディアでした。しかし佐藤はこの前提にとらわれず、人々の目に触れるもの全てが、デザイン次第で情報伝達の有効なメディアとなる可能性を提示していきます。佐藤は、CDジャケットや飲料のパッケージから、ショッピングバッグ、駅の連貼りポスター、ビルボード、街路を巡るラッピングバス、そして道端で通行人に配られるポケットティッシュまでもメディアととらえ、それら全てを統一性のある明快なデザインで貫きました。街のあちこちが、情報を瞬時に伝える「アイコン」となって連動し、人々の目に飛び込む。その街並みがテレビや新聞で報道されれば、広告になる。佐藤の画期的なデザインワークは、広告戦略そのものの刷新を導きました。このセクションでは、1990年代後半から2000年代にかけて佐藤が手がけた主要プロジェクトから、ビルボード、連貼りポスターなど屋外広告の傑作を、発表時のダイナミックなスケールで展示します。また広告キャンペーンの一環として展開されたグッズに加え、プロダクト、パッケージなどのデザインも紹介します。

THE LOGO

企業理念や商品・サービスの価値など、目に見えない概念のエッセンスを象徴的に視覚化したロゴは、コミュニケーション設計の要として、プロダクト、店舗や施設、社屋のサイン、名刺や封筒、アプリアイコンやホームページ、SNS、パッケージ、ショッピングバッグ、衣服のタグなど、さまざまな媒体に展開されます。そのためロゴには、いかにサイズや質感が変わったとしても、一貫したイメージを伝えることのできる明快なデザインが不可欠です。佐藤は、企業、教育機関、文化施設、病院、地域産業、服飾ブランドなど、多種多様な分野でクリエイティブディレクションを手がけるなかで、多くのロゴを制作してきました。それらはいずれも、一度目にしたら忘れがたい簡潔明瞭な造形と色彩を特徴としています。このコーナーでは、佐藤は展覧会ならではの趣向として、私たちが日々慣れ親しんでいる数々のロゴを、巨大な絵画やオブジェへと物質化し、壮大なインスタレーションに展開します。圧巻の大きなロゴはいずれも、企業・組織の理念や活動分野を示唆するような素材で制作されています。見えないものを鮮やかに可視化するとともに、まだ見ぬものを創り出す佐藤の圧倒的なクリエイティビティを体感してください。

THE POWER OF GRAPHIC DESIGN

紙を中心とする平面のメディアに展開されるグラフィックデザイン。佐藤がプロデュースするプロジェクトはきわめて多岐にわたりますが、全ての発想のベースには、グラフィックデザインがあります。このコーナーでは、選りすぐられたポスターと装丁デザインの傑作を紹介します。シンプルで明快、鮮烈でパワフルにして、洗練された美しさが際立つ佐藤のグラフィックデザインは、見る者の目をとらえて離しません。

ICONIC BRANDING PROJECTS

佐藤は2000年代半ばから、企業、教育機関、文化施設、病院、地域産業、伝統文化、アパレルブランドなどさまざまな領域で、クリエイティブディレクターとしてブランディングのプロジェクトを数多く手がけてきました。対象の本質的価値を引き出し、それを端的に視覚化して社会にコミュニケーションするブランディングにおいて、佐藤が一貫して追求してきた戦略が、目に触れるあらゆるものをメディアととらえ、デザインを通して「アイコン」にすることです。その基本となるのはロゴですが、商品も、店舗やオフィスなどの空間も、建築物も、それらが存在する街の風景さえも、佐藤は効果的かつ的確にコンセプトを伝達するアイコンへと変貌させてきました。たとえば、有名な「今治タオル」のブランディングでは、商品の真っ白なタオル自体が「安心・安全・高品質」を象徴するアイコンとなり、明快なロゴとセットになって、見る者の記憶に鮮明に残るビジュアルアイデンティティを確立しています。また、リニューアルを総合プロデュースした東京都立川市の「ふじようちえん」では、ユニークな楕円形の園舎の建物(設計:手塚貴晴・手塚由比)が、「園舎自体が巨大な遊具」という佐藤のグランドコンセプトを体現し、幼稚園そのもののアイコンとなっています。このセクションでは数々のプロジェクトを一挙に紹介し、進化を続ける佐藤独自の「アイコニック・ブランディング」の革新性に迫ります。

LINES / FLOW

このセクションでは、佐藤自身の「アイコン」とも言うべき二つのアートワークのシリーズ、「LINES」と「FLOW」の対比的なインスタレーションを展開します。本展のキービジュアルにもなっている「LINES」。クリアな赤・青・白の直線で構成されるこの作品は、無限に組み替えられ、油彩画、陶板、映像…と、ありとあらゆるメディアに展開される可能性を秘めています。それは、デザインが及ぶ領域を絶えず拡張し、既存のさまざまな枠組みを塗り替えてきた佐藤の活動そのもののアイコンといえるでしょう。本展では全て新作として、コンセプトムービー、有田焼の陶板作品と組皿、そして初公開となるステンレススチールを用いた大型作品をご覧いただきます。「LINES」の幾何学的構成とは鮮やかな対比をなす、大きな和紙に描かれた有機的なドローイングのシリーズ「FLOW」は、青の岩絵具をたっぷりと含ませた大筆の一振りから生じる作品です。紙にいっさい触れることなく、動力と重力だけで描かれる「FLOW」には、佐藤の身体の一瞬の動きを通じて、目に見えないエネルギーやパワーが可視化されています。対象の本質に最もふさわしい表現スタイルを追求する佐藤は、ときにはコンピュータではなく、自らの手で描いた魅力的なイラストやドローイングをデザインに生かし、高く評価されてきました。「FLOW」は、この「画家・素描家」としての佐藤の卓越性を象徴するアイコンといえます。本展では「FLOW」の最新作3点を、その前身に位置付けられる有田焼のシリーズ「DISSIMILAR」とともに紹介します。岩絵具が空中に飛び散る一瞬をとらえたダイナミックな映像作品も見どころです。

関連イベント

今後の関連イベント・オンライン企画などは 展覧会ホームページ でご案内いたします。

第27回六本木未来大学「佐藤可士和さん、可士和さんのクリエイティブディレクションって何ですか?」
Special collaboration with 佐藤可士和展@国立新美術館

日時 2021年3月25日(木) 19:00~20:30(講義60分、質疑応答30分)
申込 不要
会場 オンライン
授業料 無料
配信方法 オンラインのライブ配信
六本木未来大学ページにて、3月24日(水)正午にURLを公開します。そちらから動画をご覧ください。
*配信当日にご視聴の方は、リアルタイムで質疑応答に参加できます。
*本講座は、「佐藤可士和展」開催中までアーカイブ動画を六本木未来大学サイトよりご覧いただけます。(動画公開期間:2021年3月29日(月)~5月10日(月)まで)
ライブ配信受講の注意事項 パソコンでのご視聴を推奨しております。スマートフォンの場合、wifi環境下でご覧ください。
配信には機材・回線等、最善の準備を行い実施致しますが、ライブ配信である特性上、不慮の一時停止や乱れなどが起こる可能性がある点、ご了承ください。
途中から視聴した場合はその時点からのライブ配信となります。

関連オンラインコンテンツ

本展覧会の色々なオンラインコンテンツは 佐藤可士和展公式YouTubeチャンネル にてご覧いただけます。

会場で上映中の動画

「ICONIC BRANDING PROJECTS」セクション内

「LINES / FLOW」セクション内

  • LINES」ムービー
    制作:SAMURAI/SIGHT PROJECT MANAGEMENT/tha ltd.
    制作年:2021年
  • FLOW」ムービー
    制作:SAMURAI/SIGHT PROJECT MANAGEMENT/tha ltd.
    制作年:2021年

佐藤可士和×ふじようちえん」動画

ふじようちえんプロジェクト完成年:2007年
動画完成年:2021年

佐藤可士和×団地の未来」動画

団地の未来プロジェクト:2011年スタート〜現在も進行中
撮影期間:2019年12月〜2020年12月

「佐藤可士和×村上隆」対談シリーズ

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