展覧会ホームページ:http://salvador-dali.jp/ ※展覧会ホームページは終了いたしました。
展覧会概要
スペインに生まれたサルバドール・ダリ(1904年-89年)は、もっとも有名な20世紀の芸術家の一人です。1929年に彗星のようにパリの美術界に登場し、シュルレアリスムを代表する画家として活躍しますが、やがてアメリカに進出、大きな成功と人気を獲得します。その一方で、映画や演劇、ファッションなどの異分野へも積極的に参画して、ウォルト・ディズニーやエルザ・スキャパレリなどとコラボレーションを行い、次々と著作を発表して、ジャーナリズムやメディアにも盛んに登場しました。芸術と芸術家のあり方を変革したダリは、まさに現代美術の先駆者の一人ということができるでしょう。本展は、ガラ=サルバドール・ダリ財団(フィゲラス)、サルバドール・ダリ美術館(フロリダ州セント・ピーターズバーグ)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリード)という世界の3つの主要なダリ・コレクションから招来される作品を中心に、国内所蔵の重要作品を加えて、約250点によって多面的なダリの世界を紹介する、日本では約10年ぶりとなる本格的な回顧展です。
会期 | 2016年9月14日(水)~12月12日(月) 毎週火曜日休館 |
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開館時間 | 10:00~18:00 毎週金曜日、11月19日(土)、11月26日(土)、12月3日(土)、12月10日(土)は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで |
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会場 | 国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 |
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主催 | 国立新美術館、ガラ=サルバドール・ダリ財団、サルバドール・ダリ美術館、国立ソフィア王妃芸術センター、読売新聞社、日本テレビ放送網、BS日テレ | ||||||
共催 | ぴあ、WOWOW | ||||||
後援 | スペイン大使館、TOKYO FM | ||||||
特別協賛 | キヤノン | ||||||
協賛 | 花王、損保ジャパン日本興亜、大日本印刷、大和ハウス工業、トヨタ自動車、みずほ銀行、三井物産 | ||||||
観覧料(税込) |
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お問合せ | ハローダイヤル 03-5777-8600 |
展覧会の構成
第1章 初期作品(1904-1922)
サルバドール・ダリは、スペイン、カタルーニャ地方のフランス国境に近い町フィゲラスで、芸術や文化に造詣が深く自由な気風の家庭に生まれました。少年時代から絵画の才能を賞賛され、フィゲラスや、夏の休暇を過ごした漁村カダケスの風景を、ポスト印象主義風の様式で描いています。
第2章 モダニズムの探求(1922-1929)
1922年にマドリードのサン・フェルナンド王立美術アカデミーに入学しますが、そこでの教育に飽き足らず、反抗的な学生でした。学生寮で、ルイス・ブニュエル(後の映画監督)やフェデリコ・ガルシア・ロルカ(後の詩人)と交友を結びます。キュビスム、ピュリスム、未来派などの新しい芸術の影響を受けた作品を制作しました。
第3章 シュルレアリスム時代(1929-1939)
1929年にブニュエルと共同で脚本を執筆した映画「アンダルシアの犬」がパリで公開され、大きな反響を呼びます。アンドレ・ブルトンを中心とするパリのシュルレアリスト・グループに参加し、パラノイア的=批判的方法を生み出して、シュルレアリスムの中心的な画家として活躍しますが、ブルトンとの不和も芽生えます。
第4章 ミューズとしてのガラ
ダリは、1929年夏に詩人のポール・エリュアールの妻ガラと初めて出会い、すぐ恋に落ちます。以後ガラは、常にダリに寄り添い、ミューズとしてダリの芸術に霊感を与えるとともに、一種のプロデューサーとしてダリを支援し、成功に導きます。
第5章 アメリカへの亡命(1939-1948)
第二次世界大戦が勃発すると、ダリとガラは戦火のヨーロッパを後に、アメリカ合衆国に亡命して、1948年まで過ごします。1934年以降、アメリカで何回か展覧会を行っていたダリは、すでに有名作家でしたが、商業的な仕事や出版を通じて、シュルレアリスムを体現する名士としての地位を確立します。
第6章 ダリ的世界の拡張
アメリカ滞在中に、ダリは舞台芸術や映画などの美術の仕事を多く行い、ヒッチコック、ディズニー、マルクス兄弟などにも協力しています。また、ファッションや宝飾の仕事にも手を染め、ダリの芸術から派生したイメージは、大衆的な人気を博しました。
第7章 原子力時代の芸術(1945-1950s)
ダリは、1945年の広島と長崎への原爆投下に大きな衝撃を受けます。そして、新しい原子物理学の知見と宗教的な神秘主義を結びつけることで、核時代の到来によって決定的に変質してしまった新しい世界における、芸術のあり方を探ろうとしました。
第8章 ポルトリガトへの帰還―晩年の作品(1960s-1980s)
アメリカから戻ったダリとガラは、カダケスの近くの小さな漁村ポルトリガトに居を定めます。1960年代以降は古典芸術に回帰し、巨匠たちに触発された作品を描くとともに、ダリ芸術の様々な要素を集大成した《テトゥアンの大会戦》のような一連の大作絵画を次々と制作します。1974年にはフィゲラスに、心血を注いで作り上げたダリ劇場美術館も開館しました。
関連イベント
特別講演会のご案内
- ダリ展 開催記念
特別講演会「ポルトリガトでダリとガラに会った」――横尾忠則さんに聞く - ダリ展の開催を記念して、特別講演会を開催いたします。ダリとガラに会った数少ない日本人である美術家の横尾忠則さんに、ポルトリガトのダリの家を訪ねた思い出と、ダリの芸術について、またダリとご自分とのかかわりについて伺います。
- <会期、会場>
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タイトル 「ポルトリガトでダリとガラに会った」――横尾忠則さんに聞く 会場 国立新美術館3階講堂(東京都港区六本木7丁目22-2) 日時 2016年10月27日(木)14:00~15:30(開場は13:30、終了時間は予定) 主催 国立新美術館、読売新聞社 入場料 無料。ただし、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。全席自由 定員 260名 ※内容や日時は都合により変更となる可能性があります。あらかじめご了承ください。 - <出演>
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講演者 横尾 忠則さん(美術家) 聞き手 南 雄介(国立新美術館副館長・ダリ展監修者) - 申込方法
- 講演タイトル及び下記内容を明記の上、dali1027@ypcpr.comまでE-mailで受け付け。
最大2名様まで申込可。2名様の場合は、それぞれの氏名を明記してください。 - メール記載事項
- ご住所、氏名、電話番号、メールアドレス(以上代表者のみ)、同行者の氏名(2名様でお申し込みの場合)。
- 締め切り
- 10月17日(月) 24時まで受付
※応募多数の場合は抽選とし、10月20日(木)までに、メールにて当落のご連絡をさせていただきます。 - 特別講演会に関するお問い合わせ
- dali1027@ypcpr.comまでE-mailにて受付いたします。
鑑賞ガイドブック
- ダリ展ジュニア・ガイドブック
- ダリや作品の特徴について、わかりやすく紹介するガイドブックです。
(対象:小学校5年生以上)
「ダリ展」会場入口で、児童・生徒、ならびに学生の方にお配りしています。