展覧会ホームページ:http://magritte2015.jp/
展覧会概要
ルネ・マグリット(1898-1967)は、ベルギーの国民的画家であり、20世紀美術を代表する芸術家です。シュルレアリスムの巨匠として知られていますが、枠にとどまらず、独自の芸術世界を作り上げました。言葉やイメージ、時間や重力といった、私たちの思考や行動を規定する“枠”を飛び超えてみせる独特の芸術世界は、その後のアートやデザインにも大きな影響を与えました。日本におけるマグリットの展覧会は、1970年代以降何度か開かれてきましたが、本格的な回顧展は2002年以来、実に13年ぶりとなります。
ベルギー王立美術館、マグリット財団の全面的な協力を得て、世界10か国以上から代表作約130作品が集まる本展に、どうぞご期待ください。
会期 | 2015年3月25日(水)~6月29日(月) 毎週火曜日休館 ただし、5月5日(火)、5月26日(火)は開館 |
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開館時間 | 10:00~18:00 金曜日は20:00まで 4月25日(土)は22:00まで 5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで 入場は閉館の30分前まで |
会場 | 国立新美術館 企画展示室2E 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2 |
主催 | 国立新美術館、ベルギー王立美術館、読売新聞社、TBS |
共催 | WOWOW、TOKYO FM、ぴあ |
後援 | ベルギー大使館、BS-TBS |
特別協賛 | キヤノン |
協賛 | 花王、損保ジャパン日本興亜、大日本印刷、東レ、トヨタ自動車 |
協力 | エールフランス航空、住友ベークライト、日本貨物航空、日本航空 |
本展は,政府による美術品補償制度の適用を受けています。
観覧料(税込) |
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巡回情報 | 2015年7月11日(土)~10月12日(月・祝) 京都市美術館 | ||||||
お問合せ | ハローダイヤル 03-5777-8600 |
展覧会の構成
第1章:初期作品 / Early Works(1920−1926)
ブリュッセルの美術学校時代や卒業後に制作された初期作品には、未来派、抽象、キュビスムなど、当時の新しい芸術動向が次々と反映されていくのを見ることができます。また、この頃、生活のために始めた商業デザイナーとしての仕事も、マグリットの芸術形成に大きな影響を与えました。
第2章:シュルレアリスム / Surrealism (1926−1930)
マグリットは、ジョルジョ・デ・キリコの作品《愛の歌》(1914)に感銘を受け、シュルレアリスムへと傾倒します。妻ジョルジェットとともにパリへ引っ越し、アンドレ・ブルトンを中心とするパリのシュルレアリストたちのグループに合流したマグリットは、言葉とイメージの関係を主題とする作品を多く生み出しました。
第3章:最初の達成/ The First Accomplishment (1930-1939)
ブリュッセルに戻った1930年代、現実にはありえない不条理な情景を描き出すことによって、日常的なイメージのなかに隠された詩的な次元を明らかにするという、マグリット独自の芸術が完成されます。この頃からマグリットは徐々に世界的に名を知られるようになっていきますが、それでもまだ絵画だけで生活を支えることは難しく、商業美術も手がけていました。
第4章:戦時と戦後/ War and Post-War(1939-1950)
マグリットは、直接的に戦争の惨禍を描くことはほとんどありませんでしたが、作風は劇的に変化します。印象派を思わせる、明るく優しい画風の「ルノワールの時代」(1943-47)は、ナチスがもたらす恐怖や暗黒に対するアンチテーゼにほかなりませんでした。続く「ヴァーシュ(雌牛)の時代」(1947-48)は、けばけばしい色彩と粗野な筆致を特徴としますが、この変化には当惑の眼差しが注がれるばかりでした。
第5章:回帰/ The Return(1950-1967)
50代を迎えたマグリットは、1930年代に確立した自らの様式に回帰する こととなります。日常的なモティーフを用いながら、その相互関係をずらしたり反転させたりすることによって、矛盾に満ちた不条理の世界を描出した作品が、次々と生み出されました。何の変哲もない日常にひそむ神秘を現出させるマグリットの絵画は高い評価を得て、晩年には欧米各地で大規模な回顧展が開かれました。
関連イベント
講演会
- 「10作品で分かるマグリット」
- ※仮題「ルネ・マグリット―イメージの哲学」から変更・決定しました。
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講師 ミシェル・ドラゲ氏(本展総合監修者、ベルギー王立美術館館長) 日時 3月25日(水)14:00~15:30(開場13:30) 場所 国立新美術館 3階講堂(定員250名、先着順) ※逐次通訳あり
※聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です
本展担当研究員による作品解説会
日時 | ① 5月17日(日) 14:00~15:00(開場13:30) ② 6月3日(水) 14:00~15:00(開場13:30) |
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場所 | 国立新美術館 3階講堂 |
*いずれも定員250名(先着順) *聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です |
特別プログラム「キヤノン・ミュージアム・キャンパス」
- 6月2日(火)の休館日は大学生だけの「マグリット展」無料観覧日!
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日時 2015年6月2日(火) 10:00~17:00(最終入場16:30) 対象 大学院生、大学生、短期大学生、専門学校生、高等専門学校の4・5年生 申し込み 不要 入場 無料
※事前の申し込み等は不要ですが、入館の際、学生証の提示が必要です。また、混雑時は入場制限を行う場合があります。主催 キヤノン、国立新美術館、読売新聞社
取材に関するお問い合わせ
「マグリット展」広報事務局(ウインダム内)
〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殼町1-28-9 ヤマナシビル4F
TEL : 03-5642-3767
FAX : 03-3664-3833
E-mail : magritte2015@windam.co.jp