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カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-

  • 開催終了
  • 企画展

展覧会概要

「カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-」展は、20世紀の半ば、とりわけミッド・センチュリーと呼ばれた時代に、カリフォルニアで展開したモダン・デザインをテーマとした大規模な展覧会です。
20世紀初頭から多くの移民を受け入れてきたカリフォルニアは、第二次世界大戦後、世界一の経済力を誇る大国アメリカの大衆文化の中心として飛躍的な発展を遂げました。急激な人口の増加に伴い、住宅や生活空間への新たな需要が生じたカリフォルニアでは、戦争に際して開発された新たな素材や技術を有効活用した、大胆かつ実験的な独自のデザイン活動が展開されます。
開放性や鮮烈な色彩などを特徴とした、西海岸ならではのアイデアに満ち溢れたデザインは、気楽で快適な新しい生活様式の実現に向けられていました。自然環境や日常生活との結び付きに重きを置いたカリフォルニア・デザインは、様々なメディアを通じて世界中に広がり、誰もが思い描く、実現可能な夢の生活のシンボルとなったのです。本展では、20世紀デザイン史において重要な役割を果たしたにもかかわらず、これまで十分に紹介されてこなかった「カリフォルニア・モダン」の全貌を、家具やファッション、陶芸、建築写真など、約250点の作品を通じて紹介します。

会期 2013年3月20日(水•祝)~ 6月3日(月)
毎週火曜日休館 ※ただし4月30日(火)は開館
開館時間 10:00~18:00 金曜日は20:00まで
※3月23日(土)は「六本木アートナイト2013」開催にともない22:00まで開館
※入場は閉館の30分前まで
会場 国立新美術館 企画展示室1E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主催 国立新美術館、ロサンゼルス・カウンティ美術館
協力 日本航空、日本貨物航空株式会社
観覧料(税込)
当日 1,000円(一般)、500円(大学生)
前売/団体 800円(一般)、300円(大学生)
  • 高校生、18歳未満の方および障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は無料。
  • 3月23日(土)は「六本木アートナイト2013」開催にともない入場無料。
  • 5月18日(土)は国際博物館の日につき、入場無料。
  • 団体券は国立新美術館のみで販売(団体料金の適用は20名以上)
  • 前売券は、2012年11月7日(水)から2013年3月19日(火)まで販売。(ただし国立新美術館では3月18日(月)まで)
  • 前売券および当日券は、チケットぴあ(Pコード765-394)、ローソンチケット(Lコード39105)でも取り扱っています。(手数料がかかる場合があります)
  • 会期中に当館で開催中の他の企画展および公募展のチケット、またはサントリー美術館、森美術館(六本木アート・トライアングル)で開催中の展覧会チケット(半券可)を提示された方は、団体料金が適用されます。
  • 国立美術館キャンパスメンバーズ加盟の大学等の学生・教職員は本展覧会を団体料金でご覧いただけます。
  • その他の割引などお得な情報はこちらをご覧ください。
  • 会場での観覧券購入に次のクレジットカードと電子マネー等がご利用いただけます。 クレジットカード:UC、MasterCard、VISA、JCB、AMEX、Diners Club、DISCOVER、電子マネー:Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、ICOCA(イコカ)等、iD その他:J-Debit、銀聯
  • 開催情報は変更となる場合があります。最新情報はハローダイヤル、当館ホームページでご確認ください 。
お問合せ ハローダイヤル 03-5777-8600

展覧会の見どころ

カリフォルニアのモダン・デザインに関する初めての大規模な展覧会

アメリカ西部最大の美術館として知られるロサンゼルス・カウンティ美術館との共催のもと、ミッド・センチュリーの「カリフォルニア・モダン」を実体験することのできる、大規模な展覧会が日本で初めて実現します。

様々なジャンルの作品が勢揃い

家具やファッション、グラフィック、陶芸、ジュエリー、建築写真に加え、車やサーフボードなど、約250点の様々なジャンルの作品が一堂に会します。チャールズ & レイ・イームズ、R・M・シンドラーといった著名なデザイナーの作品を実見する格好の機会となることでしょう。

充実した関連映像

カリフォルニア・デザインが登場する、当時のテレビCM やハリウッド映画に加え、本展の開催に先駆けて試みられた出品作家へのインタヴューなど、貴重な映像の数々が展覧会に色を添えます。

カリフォルニア・デザインの決定版カタログ

デザイン史研究の専門家としての定評があり、数々の大規模な展覧会を手掛けたウェンディ・カプラン氏の論考をはじめとする、読み応えのあるテキストが数多く収録されています。この領域を知る上での格好の1冊となることでしょう。

多彩な関連イヴェント

展覧会を多角的な視野から捉える機会として、カリフォルニアやモダン・デザインに関わる様々な分野からの専門家をお招きした講演会やワークショップ等、各種イヴェントの開催を予定しています。

建築家 中村竜治氏による会場デザイン

会場デザインは、斬新なコンセプトやデザインで活躍する新進気鋭の建築家、中村竜治氏が手がけました。カリフォルニアのミッド・センチュリー・デザインと中村氏の空間デザインとの融合をぜひご期待ください。

展覧会の構成

第1章 カリフォルニア・モダンの誕生

1920年代の好景気時、急激に人口が増加したカリフォルニアでは、住宅や家具への需要が爆発的に高まります。時代や地域にふさわしい新たなデザインが待ち望まれた中、その地歩を固めたのは、R・M・シンドラーやケム・ウェーバーをはじめとする、モダン・デザインの最前線の環境で教育を受けた、ヨーロッパからの移住者たちでした。彼らの教訓は、西海岸で営まれる生活と結び付き、カリフォルニア独自のデザインが誕生することとなります。

第2章 カリフォルニア・モダンの形成

第二次世界大戦をきっかけとして航空機産業の一大拠点となったカリフォルニアでは、軍事目的で開発された素材や技術の新たな利用手段が模索されました。日用品の大量生産を可能としたFRP(繊維強化プラスティック)や成型合板を活用した、チャールズ & レイ・イームズの取り組みは、その最たるものと言えるでしょう。こうした新たな実験精神と、とりわけ工芸の世界で職人たちに重んじられた伝統とが共存して、地域に根差したモダン・デザインが展開されていきます。

第3章 カリフォルニア・モダンの生活

カリフォルニアで活動するデザイナーが目標としたのは、安価で優れたデザインの住宅や家具を数多くの住民の手に届けることでした。デザインの自律性が強調されたヨーロッパとは異なり、日々の生活の中での実用性が重んじられたカリフォルニアでは、西海岸の温和な気候や開放的な環境に応じて、屋内と屋外の境界があいまいな住宅やファッション、そして気楽で快適な生活を営むための機能に富んだ家具が、次々と生み出されたのです。

第4章 カリフォルニア・モダンの普及

豊かで快適な生活、いわゆるグッド・ライフの典型として「カリフォルニア・モダン」が普及していく中で絶大な影響力を誇ったのが、雑誌や新聞、そして映画といったメディアの存在です。カリフォルニア発祥の著名な雑誌『アーツ & アーキテクチャー』に掲載されたヴァラエティに富んだ試みの数々は、今日のデザイン史においても画期的な出来事として広く知られています。建築写真、家具やファッションの広告、そしてハリウッド映画といった様々なメディアを通じて、カリフォルニア・デザインの革新性は世界中に広まったのです。

関連イヴェント

■講演会、□上映会、◎ワークショップ

■「なぜ今カリフォルニア・デザインなのか」
日時 3月20日(水・祝)13:00 - 15:00
会場 当館3階講堂
出演 ボビー・タイガーマン氏(逐次通訳付)(ロサンゼルス・カウンティ美術館装飾芸術・デザイン部門、アシスタント・キュレーター)× 岸和郎氏(建築家、京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授)* 登壇者が変更されました。
定員 250名(先着順)
* 聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。
協力 新建築社
■「カリフォルニア・デザイン1930-1965」
日時 3月24日(日)14:00 - 15:30
会場 当館3階講堂
出演 ウェンディ・カプラン氏(逐次通訳付)(本展企画者、ロサンゼルス・カウンティ美術館キュレーター)
定員 250名(先着順)
* 聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。
■「カリフォルニア文化とデザイン」
日時 4月13日(土)14:00 - 15:30
会場 当館3階講堂
出演 海野弘氏(美術評論家、作家)
定員 250名(先着順)
* 聴講は無料ですが、本展の観覧券(半券可)の提示が必要です。
□ 映画「ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ」上映会+トーク
日時 4月21日(日)14:00 - 15:40
会場 当館3階講堂
定員 250名(事前申込制)
協力 アップリンク

【「カリフォルニア・デザイン」×「デザインあ展」】

21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「デザインあ展」(6月2日まで開催)との共同開催プログラムを実施します。

■ 「夢が描けた時代のカリフォルニア・デザイン」
「デザインあ展」ディレクターの一人、佐藤卓氏による講演会
日時 5月11日(土)14:00 - 15:30
会場 当館3階講堂
出演 画像

佐藤 卓 Taku Satoh
グラフィックデザイナー
1979 年東京藝術大学デザイン科卒業、1981 年同大学院修了、株式会社電通を経て、 1984 年佐藤卓デザイン事務所設立。「ロッテ キシリトールガム」「明治おいしい牛乳」 などのパッケージデザイン、「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」のグラフィックデザイン、 金沢21世紀美術館や国立科学博物館のシンボルマークを手掛ける。
また、21_21 DESIGN SIGHTディレクター、NHK Eテレ「にほんごであそぼ」アートディレクター、 「デザインあ」総合指導を務めるなど、多岐に渡って活動。

定員 250名(事前申込制)
◎ "ハウス・オブ・カード"をつかったワークショップ
「デザインあ展」参加作家の岡崎智弘氏と寺山紀彦氏(studio note)によるワークショップ
日時 4月27日(土)10:00 -
会場 21_21 DESIGN SIGHT
*このプログラムは終了しました。詳細はこちらをご覧ください。

21_21 DESIGN SIGHT企画展「デザインあ展」

会期 2013年2月8日(金)- 6月2日(日)
会場 21_21 DESIGN SIGHT(東京ミッドタウン・ガーデン内)
*「デザインあ展」の半券または入場レシートのご提示で、当日観覧料が100円相互割引(他の割引との併用不可。1枚につき1名、1回のみ)

* 各イヴェントの詳細については追って発表します。なお、日時や内容は変更となる場合があります。

取材に関するお問い合わせ

国立新美術館 広報担当:石松、窪田、桐生
〒106-8558 港区六本木7-22-2
Tel:03-6812-9925 Fax:03-3405-2532
E-mail:pr@nact.jp

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